先日、あるご年配のお客さまがご夫婦でお越しになられました。
とても穏やかで優しそうなご主人様と奥様でした。
ご年配の方がホットペッパーでご予約くださるケースは珍しいのですが、その話になりました。
「東京に住んでいる娘がこの近くで良さそうな鍼や整体の治療院を探してくれて来てみました」
「私たたち夫婦はホットペッパーのことはよくわからないので、ぜんぶ娘にやってもらったんです」
驚きました。
こちらのご夫婦は私の治療院がある玉村にお住まいではないので、きっとわらにもすがる思いで来られたのだと察しました。
そして、娘さんご自身も過去に交通事故にあってから東京で鍼や整体をよく受けておられるそうで今回お父様とお母様のためによく調べてくれたようです。
たくさん治療院がある中で、娘さんがどうして当院を選んでくださったのかお尋ねしました。
娘さんの話では、
「目が不自由で見えないからそういう先生の方が患者さんに寄り添ってくれそうだからと話していた」
というのです。
これは、胸熱でした。
このブログの常連さまは知っていると思いますが、私は網膜色素変性症という進行生に視力を失う難病を患い失明しました。
28歳頃まではわりと見えていましたが、学生時代からストローの穴を覗く程度の視野と曇りガラスのような視界で過ごし、差別やいじめを受けてきました。
傷ついたからこそ悩んでいる人を専門的にケアできる先生になりたいと考えて医療系国家資格を4つ取得し現在に至ります。
割愛しますが出来たことが出来なくなるという事は、とても辛く悔しく悲しくジレンマやいきどおりを感じるものです。
私とは状況が違いますが、お客様のそういう心にしっかりと寄り添いたくて助けたくてしょうがないくらいこの仕事に私は人生をかけています。
高井から通えない。
整骨院やもみほぐしのほうが通いやすい。
と、他のお客様に言われたことがありますが自分の価値を下げる必要はないしたくさん治療院はあるのでそちらのほうが良ければそちらに行くべきです。
症状だけみてもらうならば別に私でなくても良いのです。
私は特別、どこよりもお客様の心と身体に向き合いたくてここにいます。
娘さん、大切なお父様とお母様をここに導いてくださり本当にありがとうございました。
しっかり人生を応援させて頂きます。