叶(kanae) | 鍼灸・整体院

◆股関節痛(変形性股関節症)

【病態】

股関節内の軟骨の破壊や変形をきたし、慢性的に炎症と痛みが起きている状態です。
症状が進行し重症化すると、股関節の柔軟性が悪くなり、運動制限が起きます。
立ち座りや歩行、階段の上り下りが困難になる為、日常生活が不自由になります。
有病率は、女性に多い傾向にあります。
先天性股関節脱臼や先天性臼蓋不全が元にあり、長い年月をかけて変形性股関節症になるケースが、90パーセントを占めています。

【変形性股関節症の原因】

通常、股関節は筋肉や靭帯、軟骨などによって関節にかかる負荷が分散される仕組みになっています。
しかし、先天性股関節脱臼や先天性臼蓋不全があると、適切にそれが機能しません。
衝撃を和らげる役割を持つ軟骨に過度な負担がかかると、磨耗し消失します。
結果として、骨同士の擦れ合いから変形が生じます。

【経過】

第1段階

初期は、自覚症状がありません。
先天性股関節脱臼や先天性臼蓋不全があっても、まだ軟骨があまり磨り減っていないので、痛みや運動制限は無い状態です。

第2段階

次第に自覚症状が現れます。
軟骨が磨り減り、関節と関節の間に隙間が無くなります。軟骨の摩擦や骨同士の擦れ合いで炎症が起こり、股関節や臀部に痛みを感じ始めます。

第3段階

関節可動域制限が起き、あぐら、爪切り、靴下を履く動作が厳しくなります。

第4段階

軟骨が消失し、炎症も強く、かなりの痛みを感じるようになります。

第5段階

骨と骨が衝突し、摩擦が起きる事で、骨や関節が変形してしまいます。
骨棘といって、変形した骨が尖った状態となり、関節の安定性が得られない上、強い痛みの原因にもなります。歩行困難や眠れないほどの痛みを感じます。

第6段階

末期の状態になると、股関節の拘縮や強直という状態に陥り、全く動かす事が出来なくなってしまいます。
MRI検査では滑膜や軟骨、靭帯の状態を診る事ができます。また、リウマチなどの疾患が疑われる場合には、血液検査が行われます。
医師との説明と同意を得て、人工関節置換術のオペが勧められます。

当院での治療方針

お一人お一人に充分なカウンセリングと施術の時間を作り、納得いくまで、その辛い症状に向き合います。
諦めさせるのではなく、あなたのやりたい事を全力で応援するのが、当院のスタイルです。

まず、変形性股関節症が疑われる場合、第一に医療機関への受診をお勧めします。
既に治療が進んでいる場合、出来たら、当院にリハビリの記録や処方薬の情報の提供をお願いします。
その情報を元にオーダーメイドの施術を提供します。

当院の院長は4つの国家資格を保有しており機能訓練指導員としての経験が豊富です。
多角的な視点から施術を提供できることが強みです。
理学療法と鍼灸・マッサージを組み合わせ、痛みや運動制限の緩和を目指します。

しかし、施術だけでは改善できない部分もあります。それは、お客様の体質や体重です。
当院では、栄養指導も提供しています。何故、股関節に痛みがある人に栄養指導が必要なのか?
一般的な適正体重(BMI)をオーバーし、腰や膝、足首まで二次的に変形や痛みが生じてしまい苦しんでいるお客様を何人も診てきたからです。栄養と食事の大切さをお伝えし、身体の内面からアプローチする事の大切さもお伝えした上で、全力でサポート致します。

一方、股関節に変形や形成不全が見られない方からの悩み相談もよく受けます。
例えば、ヨガやジムに通っても改善しないと話す女性が多いです。
また、理美容や長距離運転、デスクワークなど。長時間の立ち仕事や座り仕事を続けている人に股関節通と腰痛、足のしびれを併発しているケースもあります。
男性では股関節の硬さを自覚しており、マラソンやフットサルで膝や足首を痛める人か多いです。
O脚だと思ったら、実は蟹股が元にあった、という実態もあります。
仕事や趣味のパフォーマンスを上げようと一生懸命ケアをしているつもりが、そのポイントを指導できないセラピストや勘違いをして我流のストレッチをしているお客様がいるのも、珍しくありません。

自分の状態を知りたいという方も当院に一度、ご相談下さい。

鍼灸・整体院 叶がメディアに掲載されました!鍼灸・整体院 叶がメディアに掲載されました!