◆顔面神経麻痺
【初期症状】
顔の半分が動かせない、目が閉じられない・開きにくい、口から飲み物がこぼれるなど。
顔面神経は、表情筋を動かすための神経ですが、味覚や聴覚も支配しています。
麻痺すると、味覚の変化や難聴をきたす恐れがあります。
【顔面神経麻痺の特徴】
顔面神経麻痺は、主に末梢性と中枢性の2つのタイプに分けられます。
末梢性は、全体の90%を占めます。片側の顔面部が、均一に麻痺するのが特徴です。ベル麻痺(特発性顔面神経麻痺)、ラムゼイハント症候群、外傷性麻痺、耳炎性麻痺の順に頻度が多いと言われています。一方、中枢性の場合は、前額、おでこ、瞼に症状が現れません。脳梗塞や脳出血の後遺症がほとんどの為、手足に麻痺が現れるが特徴です。
末梢性の特徴
ベル麻痺
- 顔面部の片側にだけ症状が現れます。
- 検査しても異常が見られない場合、ベル麻痺と診断される事が多いです。
- 症状が軽い場合、3ヶ月から半年で完全に元通りになります。しかし、一年以上続く場合は、それ以上の回復が難しいとされています。
ラムゼイハント症候群
- いわゆる水ぼうそう(水痘)、帯状疱疹ウイルスが原因と考えられています。
- 耳鳴り、めまい、難聴、痛みを伴うのが特徴です。
以前、かかった事があると、神経に潜伏していたものが疲労やストレスにより免疫力が下がった際に現れる為、過去にかかった事があるかどうか、検査が必要です。
【顔面神経麻痺の治療】
基本的に病院やクリニックで処方される薬で、症状の回復が期待できます。
しかし、7割の人が治るのに対し、3割の人に後遺症が残ってしまうと言われています。顔面神経麻痺ガイドラインにおいても、1年以上経過した症状の治療法や研究で、有効なものがありません。
当院での治療方針
働きにくくなった表情筋の活性化を促す為、鍼刺激や筋膜リリースの施術を提供し、経過を診させて頂きます。
まず、手足や背中のつぼを使って、全身治療を施します。
次に鍼で表情筋の神経や筋肉を直接刺激し、その働きを活性化させます。
勿論、鍼が苦手な方でも大丈夫です。
筋膜リリースという特殊なテクニックを使って、表情筋の緊張感を和らげる事が出来ます。
ご自宅で出来る専門的なセルフケアをお伝えするので、二人三脚で改善を目指していきましょう。