
今回のテーマは「骨盤の歪み」です。
そもそも骨盤は歪みのか?
結論からいうと左右対称というのはありません。
誰でも多少なり歪んでいて、それを整体や医療で治すことはできません。
割愛しますが、骨盤は強靭な靭帯でいくつうかの骨が固定されています。
その固定が動くというっ説と動かないという説があります。
私の知識と経験では、そのどちらとも言えます。
赤ちゃんは骨形成が未熟ですし高齢者は加齢による骨萎縮で骨が痩せているため靭帯の固定が弱い状態です。
簡単に骨盤の関節を動かせます。
一方、健康な大人であれば骨盤は動かせません。
というか動きません。
1ミリでも動いたら大変な激痛がおきてしまうし、骨盤が分裂してしまうでしょう。
では、骨盤の歪みとはなんなのか?
生活する中で右利き、左利きなどにわかれます。
起き上がり、寝返り、立ち上がり。
座り姿勢、立ち姿勢、歩き姿勢など。
大人になる過程で柔らかかった骨盤の関節がじょじょに硬くなり、やがて完全に固定されます。
祖父母や両親からの遺伝で骨格も似てきます。
生まれつき反り腰で腰が悪い家系もあれば骨盤が整っている家系もあります。
自分の生活習慣でたとえば、左のお尻ばかり体重をかけていたら骨盤が歪んだ状態で固まってしまうので幼少期の頃から正しい姿勢を心がけることが大切です。
例外として産前・産後の骨盤はリラキシンというホルモンで人体が柔らかくなり出産時に多少開くといわれています。
それでもほとんど歪みません。
産後に今まではいていたズボンに足やお尻が通らなくなるのは骨盤の歪みが原因ではありません。
正しくは「骨盤の傾き」です。
10ヶ月程度、胎児がお腹にいたので骨盤は前傾し股関節は内ねじりになります。
すると、大転子という太ももの外側にある出っ張りが出てくるのでお尻がでかくなったように見えます。
個人差がありますが妊娠中に太ってしまったり身体が浮腫んでしまったせいで今まではいていたズボンがはけなくなることがあります。
が、骨盤を後傾させて少し脂肪と筋肉をほぐせば、わりと簡単に今まではいていたズボンがはけます。
ですので、骨盤矯正という表現そのものが間違っているわけです。
骨盤調整とか姿勢矯正といったほうが正しいニュアンスになりますね。