今回のテーマは「腰痛とメンタルヘルスの関係性」です。
皆様は「腰痛がある人は無い人に比べ、うつ病になりやすい」という研究結果を知っていますか?
日本は世界一座っている時間が長く、長寿で心療内科の患者数が多い国で知られています。
自死がダントツでもあります。
整形外科の腰痛患者85%が原因不明。
15%がヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折など画像所見でわかるものという研究結果もあります。
原因不明の85%のほとんどが画像に問題が見受けられず主治医は薬や電気治療を処方しています。
2019年、腰痛学会が発表した腰痛ガイドラインでは「手術よりも運動療法が効果的」
つまりはリハビリで改善できる腰痛のほうが多いと発表しました。
しかし、難治性の腰痛が存在します。
その一つがメンタルヘルス。
脳のストレスに起因する「心因性の腰痛」です。
例えば「腰が痛くてしんどいな」と思いながら過ごしていると、本当は30%くらいしか痛くない腰が何倍にも痛く感じてしまうようになります。
これは漢字書き取りのようなもので、脳が不安を覚えてしまい危険回避のために心と身体を休ませようとする優秀な本能的反応だそうです。
ゴルフn行けるけど、会社は休む。
これは、ただ面倒くさくて休みたい人とうつ病の見極めが困難といわれており抗うつ薬が処方されてきました。
ここで、国際疼痛学会は、慢性的な痛みは痛み止めの薬だけでは治らない。
人の「情動 エモーション」によって、痛みが緩和する」という研究結果を発表しました。
補足すると情動、エモいとは感動とは違う夕日を眺めた際になんだか心が切なくなるとか胸がこう暖かくなるようなあんな感覚をいいます。
情動を医療的な表現に言い換えると、カウンセリングです。
「ああ、この先生は私のことを理解してくれる人だ」
と、私を含めた先生たちには患者様に心が救われるような対応が必要なんです。
痛みには種類がありまして、打撲や擦り傷といった外傷だけでなく心の痛みやストレスも含まれます。
中々、心の痛みをわかってくれる先生はいませんよね。
腰痛が治らないのは、自分が思っている以上に仕事や人間関係を頑張っていて想像以上のストレスを抱えていることが原因かもしれません。
当院ではカウンセリングも重要に考えて、寄り添った腰痛治療にあたっています。
お悩みの方は、ご相談ください。